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せいかくとしてのくうかん

性格としての空間

戸坂 潤

――理論の輪郭――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,569 字 · 39 页

青空文庫

判断という有様――状態――関係、之が私の求める意味の判断である。判断とは或る現象の一つの在り方でまずなければならない。

* 判断作用と判断意識との区別は注目に値いする。西田幾多郎博士、「取り残されたる意識の問題」参照。併し今一般に、意識の問題に触れることは出来ない。

判断は一つの在り方である。論理的なるもの、思惟、の在り方である。判断は多くの人々の云っている通り論理現象の最も優れた徴表でなければならない*。尤もラスクなどはその判断論に於て判断が論理現象の第一義ではないことを主張しているが、元来吾々は認識の問題を、即ち云うならば対象の認識の問題を取り扱っているのであって(認識は実在と通路との関連に於て成り立つなどということから出発した通り)、決して認識の対象のみを論じようとするのではない。処がラスクは恰もこの認識の対象を規定しようとする動機に従って始めて判断を第二義とする。寧ろラスクが攻撃しようとする立場が従来何故に行なわれて来たかは、却って判断が論理現象の最も優れた在り方であることから説明出来るであろう。判断は論理の性格をなすものである。処で前に立ち帰って人々の考えに従うならば、一切の認識内容は判断に還元される。