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かいだんぼたんどうろう

怪談牡丹灯籠

三遊亭 円朝

04 怪談牡丹灯籠

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 123,879 字 · 246 页

青空文庫

「さようならば御機嫌よろしゅう」

と玄関の敷台を下り草鞋を穿こうとする、其の側へお徳はすり寄り袂を控え、涙に目もとをうるましながら、

「御機嫌様よろしく」

と縋り付くを孝助は慰め、善藏に送られ出立しました。

十六

白翁堂勇齋は萩原新三郎の寝所を捲くり、実にぞっと足の方から総毛立つほど怖く思ったのも道理、萩原新三郎は虚空を掴み、歯を喰いしばり、面色土気色に変り、余程な苦しみをして死んだものゝ如く、其の脇へ髑髏があって、手とも覚しき骨が萩原の首玉にかじり付いており、あとは足の骨などがばら/\になって、床の中に取散らしてあるから、勇齋は見て恟りし、

白「伴藏これは何だ、おれは今年六十九に成るが、斯んな怖ろしいものは初めて見た、支那の小説なぞにはよく狐を女房にしたの、幽霊に出逢ったなぞと云うことも随分あるが、斯様な事にならないように、新幡随院の良石和尚に頼んで、有難い魔除の御守を借り受けて萩原の首を掛けさせて置いたのに、何うも因縁は免れられないもので仕方がないが、伴藏首に掛けて居る守を取って呉れ」

伴「怖いから私ゃアいやだ」

白「おみね、こゝへ来な」