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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
「PTA世界少年」1948(昭和23)年1月号~終了月は未詳
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 页
もっと神経をふとくしていることだね。ことに、こんな熱帯の孤島では、ビール樽にでもなったつもりで、のんびりやることだ」
そういって玉太郎の両肩にかるく手をおいた。
「さあ、そこでさっきの仕事を大急ぎでやってしまうんだ。そこから枯草のるいをうんと集めてきて、山のように積みあげるんだ。もし今にも沖合に船影が見えたら、さっそくその枯草の山に火をつけて、救難信号にするんだ」
「はい。やりましょう」
二人はさっそくこの仕事にかかった。榕樹は海の中にまで根をはり、枝をしげらせていた。椰子は白い砂浜の境界線のところまでのりだしていた。椰子の木の下には、枯葉がいくらでもあった。
その枯葉をかつぎ出して、砂浜の上に積んでいった。よほど古い枯葉でないと、自由にならなかった。なにしろ椰子の葉は五メートル位のものは小さい方であったから、その新しい枯葉は小さく裂くことができないから、とても一人では運搬ができなかった。古い枯葉なら、手でもって、ぽきんぽきんと折れた。
「ああ、のどが乾いた。水がのみたいなあ」
玉太郎がいった。
「今に、うんと飲ませる。その前にこの仕事を完成しておかねばならない。