轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おもいで
想い出
佐藤 垢石
「釣りの本」改造社、1938(昭和13)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,792 字 · 8 页
ぎこちないフォームで待つこと五分間ばかり、だしぬけに竿先が重くなると一緒に、下流へ猛烈な勢いで引いていくものがある。
『やっ、掛かった!』
と、直感した。いままで、一度も経験したことのない魚の強引さが腕にこたえる。
『愚図々々していれば、逃げられてしまうかどうか分からない』
下手へ十歩ばかり下がった時、こう考えて、やにわに瀬のなかから、牛蒡抜きに掛かり鮎、囮鮎共に宙へ抜きあげた。と、同時に右の手が無意識に働いて、麦藁のカンカン帽が頭から離れると、二尾の鮎は帽子の底に、音を立てて跳ね続けた。
こんな機会から、私は旅先で鮎の友釣りを学んだのであった。