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せんそうはわたしたちからすべてをうばう

戦争はわたしたちからすべてを奪う

宮本 百合子

「現代女性十二講」ナウカ社、1950(昭和25)年12月発行

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,456 字 · 25 页

青空文庫

(一)の答えは、小学四年生のとき母に愛のこころをこめて送った書簡が最初のラヴ・レターと語られている。(三)の答えが、こんにちの日本の何かを直接に反映していて人々に考えさせずにおかない。「道具という単語をしらべたるところ、仏道修業の用具、人の手足に纏い、又は手にて使用する補助具、他のために利用せらるゝ人。もしくは陰茎、とあり。遺憾ながら予の顔面に該当品を発見せず」

あきらかに、いまの日本に横行している、笑わされたあとでは、気分がわるくなるくすぐりの調子である。崇仁親王という名と、その人のストリップ的なこのようなくすぐりと。この結び合わせこそ、「とんでもハップン」の隷属日本の風俗とたいこもち精神を代表している。庶民は、何が下司であるということは知っているものである。ものには程があるということをわきまえず自分の卑屈さを知らない親王が、絶対主義の裏がえしである闊達さで、「トア・エ・モア」という文化人のダンス・パーティーである流行作家の夫人に「さよならダンス」というのを教え、その夫人は、「男も女もお辞儀して――とても気持がいい。なんか貴族になった気持で――。