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ぎじゅつのてつがく
技術の哲学
戸坂 潤
「技術の哲学」時潮社、1933(昭和8)年12月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 页
状態を埋め合せるに足りるものではない。
単に間接にしか生産技術に関係しない処の、併し生産技術家と直接の連関がある処の、インテリゲンチャ的職業の一般的な候補者になればその就職難が如何に深刻かということは改めて述べるまでもない。こういう副技術家候補者の過剰生産を制限するために、わが国の政府や政党はこの一二年来様々な腹案を立てている。官公私立大学専門学校の収容学生を半減する案とか、学校数減少案とか、官立諸大学の一部を民営に移す案とか、帝大の法文経学部を廃止する案とか、いう諸提案が夫なのである。こういう諸提案がどれだけの実現の可能性を有っているかは別問題として、とにかくこの副技術家候補者の生産制限は、やがては技術家候補者そのものの生産制限の問題にならねばならぬということ、実はすでに現に技術家候補者自身の潜在的な生産制限を意味しているということ、それは今まで述べて来た考察のメカニズムから云って、ここで繰り返す必要はないだろう。
之は無論世界的現象の一つであって、技術的に発達しているドイツなどになると、技術家候補者の失業―就職難は候補者が割合に多いだけに著しい。