轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ばんしゅうへいや
播州平野
宮本 百合子
「新日本文学」(第1~11節)、「潮流」(第16・17節)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 106,683 字 · 214 页
うちの研究所でもね、今までがあの有様だったから、すっかり計画を立て直して、大はりきりよ。これから皆が、本当にテーマをきめてやるんですって」
話題は重吉の弟の不幸を中心とし、やがて、又、鮎沢夫妻やひろ子自身の仕事について流れ進んだ。
夕飯後には、近所に住んでいる二三人の友達も集って来た。
ひろ子は、深い興味をもって友達の一人にきいた。
「山内さん、あなたのところでは、今でもやっぱり、あんなに畑をやっていらっしゃるの?」
食糧の不足が一番の原因にはちがいなかったが、ひろ子の友人たちの中には、この数年の間に郊外や近県に移って、畑仕事を相当うちこんでやって来た人々があった。その人々の働きぶりを眺めると、集注出来るだけの仕事をうばわれている者の、人間らしい活動慾が、そこに放散されているという印象を与えられた。八月十五日の意味を、全面から理解出来るこれらの人々が、これから後も、ああいう風に畑をやっていられるものだろうか。もっと、さし迫った活動の予想や計画が、畑からこの人々を別な場所へひきよせ、集め、議論させているのではないだろうか。
「僕のところなんか、もうおしまいですよ。