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ぶんだんはどうなる

文壇はどうなる

宮本 百合子

「時事新報」1931(昭和6)年5月17、18日号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,445 字 · 5 页

青空文庫

一九二八、九年五ヵ年計画が着手される迄、ソヴェト文壇の有力な作家団と云えば、事実上同伴者作家団だった。

五ヵ年計画は、ソヴェト経済の社会主義的建て直しだ。農村でも都会でも、内閣そのものの中でさえも、五ヵ年計画完成のためにあらゆる方面の階級的見直しをやった。大衆自身が、また新しい力で自身の行くべき方角と取るべき態度を考え始めた。

そこで、当然文学の再吟味も行われて来た。どうも、われわれの階級的熱情や苦痛を同伴者文学は一向あらわしていない。それどころか、ソヴェトが建設しようとしている方向とは、逆な方へ目をつけているではないか、ということになって来た。――そこで、これまで実力を次第に養って来たプロレタリア作家団が、大衆と共に文化戦線の第一線に立つようになった。社会の基礎が社会主義的なソヴェトにおいてさえ、新しい芸術組織の中に割り込んでいる過去のブルジョア勢力の比率につれて、文壇にブルジョア的影響をある時は強く、今は次第に弱く与えている。

だから、日本のようにブルジョア勢力がもう新鮮な文化的芽生えは持っていないにしても、まだ広汎に存在しているところでは、文壇がハッキリ二つに分れ、何とかして生き長らえようとするブルジョア文壇、大衆の意識のハッキリしてくるにつれ、階級闘争が尖鋭化してくるにつれて、力を磨き、根を張り