轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ぶんげいじひょう
文芸時評
宮本 百合子
「東京朝日新聞」1932(昭和7)年1月28~31日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,930 字 · 16 页
大衆はそれをどう感じているか。どうそれと闘おうとしているか。
徳永直は、「未組織工場」と「ファッショ」と二つに別れて発表された一つながりの小説の中で、この現実をプロレタリア作家の立場からとりあつかおうとしている。
作者にとってなじみ深い印刷工場が舞台である。未組織の、ひどい労働強化が行われはじめた印刷工場にだんだん組織の手ののびてくるいきさつが書かれている。
工場内で好きなものだけ集まってやる文芸同人雑誌のグループ=文化活動が、どんなプロレタリア解放運動のための役割を演じるものかということもとりあげられている。だが、ずっと二篇を一貫して読んで感じるのは、徳永直がこの小説で何か新しい試みをしようとしている、しかもそれが成功していないということである。
第一、二篇の小説で徳永直は場面の九十九パーセントまでを印刷工場内部においている。これはドイツのプロレタリア作家ブレーデルが彼の傑作「NウントK機械工場」でもやった扱いかたである。
プロレタリアートにとって工場での生活こそ中心である。そういう意味で徳永が印刷工場内の生活に重点をおいたということは理解される。