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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
室生犀星『文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子』。同一底本的分册已合并为一书。收入:童子、ゆめの話、あじゃり、蛾、幻影の都市、香爐を盗む、三階の家、しゃりこうべ、天狗、童話、後の日の童子、不思議な国の話、不思議な魚、みずうみ。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 177,454 字 · 357 页
唯女の肉体にはげしい鰻や夜光虫などの持つ電気性が多いとかで、それが決して彼女自身の内部にあるときは有害ではないということであった。ただ、
「その子供の種類にも依るし、彼女の電気性に摩擦力を与えるもののみが危険であるようだ。」とだけで、医師もくわしいことは説明しなかったのである。それ以来、かの女が子供を負ったことを見たことがなかった。
かれはこのふしぎな女に、よくその小路で出会うごとに何日かは話をしようと思っていた。女はいつも風呂敷包みをもっていたり、巻煙草をかいに出かけたり、車を呼びに行ったりしていた。はじめのうちは彼女は彼をうすきみ悪く眺めていたが、このごろになって微笑って通ってゆくようなことがあった。実際、かの女が何かの樹木に(その木は何というのであったか忘れた。)つかまったとき、樹木がいちどきに震えたといわれたことや、ある家では食卓をたたもうとして、突然に、食卓に感電したことであった。
かれは第一に彼女が驚くべき蒼白い皮膚をしているのを見逃がさなかったばかりではなく、その蒼白さは年の若いせいもあろうが、極めて肉付きがゆるやかで、その上肥えた色白な女が有つようなうっすりした冷たささえ感じるのであった。