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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
室生犀星『文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子』。同一底本的分册已合并为一书。收入:童子、ゆめの話、あじゃり、蛾、幻影の都市、香爐を盗む、三階の家、しゃりこうべ、天狗、童話、後の日の童子、不思議な国の話、不思議な魚、みずうみ。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 177,454 字 · 357 页
ああ耐らないという気がした。あのときどうにかならなかったものか、とも思い、もっとさきに医者がきてくれればよかったのに、そうしてそれを気づかずに居たのは何という馬鹿だったろうと、私は文字通り畳をがりがりやった。怨むまいと思うが怨むぞと。頭があつくなり、かっとして気でも狂いそうになった。
「この容子だとおれ自身あぶないぞ。」
そういう気もした。
お寺から妻がかえって来ると、坐ってこう言った。
「白いお骨の壺が三つならんでいたので、尋ねると去年の秋から順繰りに三人の子供が死んだ家があるんだそうです。二人目からそのおくさんがすこしずつ気がへんになり、三人目が死んだときは、全く気がフレてしまって、とうとうこの間田端の脳病院に入ったんですって。何という話でしょう。」
私は黙ってきいていたが、そんなに死なれては気が違うのも当り前のように思われ、ならないのが不自然なように思われた。すくなくともそういう女はずうずうしいとも考えられた。
「最な話だ。おれにしても少しはへんになる。」
妻は、しばらくしてから、又ぼんやり部屋へはいって来、何もいわずにうろうろしていた。そして、