轻松读懂日语经典作品
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あたらしきシベリアをよこぎる
新しきシベリアを横切る
宮本 百合子
「女人芸術」1931(昭和6)年1月、2月号
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 12,232 字 · 25 页
みんな検査する。そのガラスがこわれたから我々二人で十一ルーブリ払わなけりゃならないんです。あなたの方のは犯人がつかまって書類が廻ったからいいが……
これで分った。一昨日食堂車へわたるデッキの扉のガラスが破れた時、何心なく、
――誰がわったの?
ときいた。すると、やっぱりこの若い、党員である車掌は珍しく不機嫌に、答えた。
――知らないです。
車掌は七十五ルーブリの月給を貰っている。СССРで勤労者は多くの権利をもち、例えば解雇するにも、工場で作業縮小の場合一ヵ月の内三日理由なく休んだ場合、二ヵ月以上収監された場合の外、大体労働者の承諾を必要とする。その代り責任はがっちり肩の上にかかっている。
十一月一日晴。
チタを寝ている間に通過した。一時間時計が進んだ。
〇時五分すぎ。
小さい木橋の上で列車が止った。
窓へ顔をくっつけて左手を見ると、そっちに停車場らしいものが見える。が、そこまでは遠く列車の止ってるのは雪に埋もれた丘の附近である。
――何てステーション?
ノヴォミールが廊下できいている。
――木のステーション!
人形を手にぶら下げて、わきに立っている姉娘が返事した。