轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
宮沢賢治『新編風の又三郎』。同一底本的分册已合并为一书。收入:蛙のゴム靴、虔十公園林、十月の末、谷、二十六夜、やまなし。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 41,031 字 · 84 页
梟どもは俄にざわっとしました。二十四日の黄金の角、鎌の形の月だったのです。忽ちすうっと昇ってしまいました。沼の底の光のような朧な青いあかりがぼおっと林の高い梢にそそぎ一疋の大きな梟が翅をひるがえしているのもひらひら銀いろに見えました。さっきの説教の松の木のまわりになった六本にはどれにも四疋から八疋ぐらいまで梟がとまっていました。低く出た三本のならんだ枝に三疋の子供の梟がとまっていました。きっと兄弟だったでしょうがどれも銀いろで大さはみな同じでした。その中でこちらの二疋は大分厭きているようでした。片っ方の翅をひらいたり、片脚でぶるぶる立ったり、枝へ爪を引っかけてくるっと逆さになって小笠原島のこうもりのまねをしたりしていました。
それから何か云っていました。
「そら、大の字やって見せようか。大の字なんか何でもないよ。」
「大の字なんか、僕だってできらあ。」
「できるかい。できるならやってごらん。」
「そら。」その小さな子供の梟はほんの一寸の間、消防のやるような逆さ大の字をやりました。
「何だい。そればっかしかい。そればっかしかい。」
「だって、やったんならいいんだろう。