轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山正雄『日本の英雄伝説』。同一底本的分册已合并为一书。收入:田原藤太、大江山、羅生門、八幡太郎、鵺、夢殿、田村将軍、鎮西八郎、牛若と弁慶。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,666 字 · 84 页
二
大きくなって、義家はおとうさんの頼義について、奥州の安倍貞任、宗任という兄弟の荒えびすを征伐に行きました。その戦は九年もつづいて、その間にはずいぶんはげしい大雪に悩んだり、兵糧がなくなって危うく餓え死にをしかけたり、一時は敵の勢いがたいそう強くって、味方は残らず討ち死にと覚悟をきめたりしたこともありましたが、その度ごとにいつも義家が、不思議な智恵と勇気と、それから神様のような弓矢の技で敵を退けて、九分九厘まで負け戦にきまったものを、もり返して味方の勝利にしました。
それで戦えば戦うたんびに八幡太郎の名が高くなりました。さすがの荒えびすもふるえ上がって、しまいには八幡太郎の名を聞いただけで逃げ出すようになりました。
けれども、強いばかりが武士ではありません。八幡太郎が心のやさしい、神様のように情けの深い人だということは、敵すらも感じて、慕わしく思うようになりました。
それはもう長い長い九年の戦いもそろそろおしまいになろうという時分のことでした。ある日はげしい戦のあとで、義家は敵の大将の貞任とただ二人、一騎打ちの勝負をいたしました。そのうちとうとう貞任がかなわなくなって、馬の首を向けかえして、逃げて行こうとしますと、義家は後ろから大きな声で、