轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しゅんせつせん
日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集
葉山 嘉樹
葉山嘉樹『日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:浚渫船、乳色の靄、生爪を剥ぐ、労働者の居ない船、坑夫の子。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 34,935 字 · 73 页
(大丈夫ですよ、向うの気の済むまで居て来ますよ。気休めに坊やだけ、向うまで連れて行ってやりますけれどね)と云う方が真実であった。
勿論、直ぐ帰れる筈のない事は、吉田には分り切っていた。劃時代的な二つの階級間の闘争が、全市から全日本の相互の階級を総動員して相対峙していたのだ。それは国際階級戦の一つの見本であった。
「連れて行ってくれる! ね、父ちゃん。坊やを連れて行って呉れるの。公園に行こうね。お猿さんを見に行こうね。ね、そしてお芋をやろうね」
「ああ、いいとも、公園に行くんだ。そして公園でおとなしくお猿さんと遊ぼうね」
「公園に行こうね、おしゃるしゃんとあそぼうね」
子供は、吉田の首に噛りついたまま、おしゃるしゃんと遊ぶことを夢に見ながら、再び眠った。
(六時まで待とう。六時までにはきっと何かの情報があるだろう。依田が来るだろう。そうすれば、依田に顛末を知らす事が出来る、その上で行こう、六時にはピケッチングの交替になる時間なんだから、どうしてもそれまでは待たなければならない)
中村は「困るなあ、困るなあ」と呟きながら、品物でも値切るように、クドクドと吉田を口説いた。