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にっき
日記
宮本 百合子
05 一九一九年(大正八年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,192 字 · 7 页
けれども、感情に於て圧える事の出来ない哀愁、それは感情的であるが故に、一層まとまりのないものであり、且つ、深いものである。
愛し合った二人の人間が引分けられると云う事は、決して、点の如き感じを持って居るものではない。
力を相互から発して引合う大きな二つの立体が相面した一面から、相吸引する磁力の、絶えざる牽引のもつ、希望と苦しみである。
別れて居ても二人の愛に相変るべきものがないとは□りながら、その推理が全魂の信仰に至るまでの悲しく淋しい心持。
○船は二万頓位でありながら、荷船と云うので、船客のわりに荷が多い、
○婦人監督と云う人に会う、女学校の教師か舎監
○体の小さい、息を切って、気焔を吐く、妙に落付かない、不幸そうな婦人――婦人の進むべき道、本然への道。
○此を書いて居ると、荒木の事を何か云って居るらしい声がする。本質のよきものへの祈願
生活の淋しさは、感情的と、理論的との動機を持って居るのではあるまいか
○人情で理会し合い得ても、プリンシプルに於て合一し得ない人の中に入っての生活は深い、淋しさを味わせる。
Aを、miss する気持は、そう云う点から云っても深い。