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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

25 渡りきらぬ橋

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,172 字 · 36 页

青空文庫

作曲は鈴木鼓村氏の箏を主楽にしたもので、三味線楽もあしらったが、箏曲をもとにしたのは、やはり最初でもあった。

また、劇場には出演しない葺屋町の吉住一門に歌舞伎の舞台に出てもらい、小三郎氏の作曲になる「江島生島」を初演したのもその会であった。もとより、井上八千代流の京舞をも出した。小山内薫氏がロシアやフランスからもって来た、洋行みやげの舞踊談も、幻燈で示されたりしたのもこの会の収穫だったのだ。

これが動機となって菊五郎一門の、新しい劇研究の「狂言座」を結成した。帝国劇場での第一回公演には坪内逍遙先生の新舞踊劇「浦島」をさせて頂くおゆるしをうけた。森鴎外先生には「曽我」を新しく書いて頂いた。第二回には、木下杢太郎氏の「南蛮寺門前」を中沢弘光氏の後景、山田耕筰氏の作曲でやった。吉井勇氏の「句楽の死」は平岡権八郎氏に後を描いて頂いたりした。

あたしはまっしぐらに、所信のあるところへ、火のような熱情をもって突きすすんでいった。

だが、母の打撃は見てすごされなかった。それに実家では、弟の若い嫁が、赤ん坊を残して死んだ。あたしの手にそれは受けなければ、残された子は死にそうなほど弱かった。