轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
16 その十五 赤罠
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 33,372 字 · 67 页
「木場の旦那らしい趣向で、結構だと、大そうほめていましたよ。木場のお金はそんな道楽に使うものだ、なんて、ウチの旦那もそんなことがお好きな性質なんですね」
「重二郎さんがここを最後にお立ちになったのは?」
「お葬式の三四日前ですね。それが済むまで忙しくッて、ちょッと五六日はぬけられそうもないなんて、そう言って出て行きました」
妾宅での質問はそれだけだった。
虎之介は新十郎のタドタドしい捜査方針が甚しくあきたりないらしく、
「重二郎の妾宅なんぞでムダのやりとりをしなくッたッて、心眼で、ピタリ。話はハッキリしているなア。重二郎は市川の別荘で殺されてるよ」
「えッ。あなたはそう思いますか」
「そうさ。向島の寮をでて市川の別荘へ向い、あとの行方が知れないとあれば、市川の別荘で殺されたのさ」
「殺したのは?」
「コマ五郎さ。山キの血統を根絶やしにして一味の隠し子をたてようてえ寸法だが、ここに恐しいオトシアナがあるのだよ。余計なところにグズグズと手間どってると、山キの血統が根絶やしになる」
「ですが、コマ五郎は牢屋にいるじゃアありませんか」
「ハテサテ、衰えたものだア! 紳士探偵の評判が泣くなア。