轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

13 その十二 愚妖

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,839 字 · 55 页

青空文庫

なぜなら、ガマ六が汽車にひかれた場所はオタツらの小屋に一番ちかいし、クサレ目のアルバイトを知っているのは、どうやら被害者のほかにはオタツだけではないか。亭主のカモ七もその辺の深いことは多くを知らないらしく、クサレ目が生きているうちは安心ができないと謎のようなことを云っている。ノータリンがこう云うのだから深刻だし、こう云わせる相手の男もノータリン。ここには深いシサイがあるらしい、と考えた。

そこでガマ六と雨坊主を旅行におびきだしたのは誰か。彼らとオタツとカモ七にツナガリがあったかどうか、それを調べることに決心した。

★

菅谷は再びお客のフリをしてガマ六の遊女屋に登楼して例の女の客となった。

「ここも花房の湯も旦那方が御直々にサガミ女をさがして歩いていたそうだが、この店にもサガミ女がいるのかい」

「お多福で相すみませんが、私もサガミの女ですよ。鶴巻温泉からずッと山の奥へはいった方でとれたんです」

「じゃア、ガマ六旦那に掘りだされたわけだな」

「いいえ、私はゼゲンに目をつけられてここへ来るようになったんです。ゼゲンと云ったって、本職は炭焼だかキコリをしているウスノロじみた小男ですが、山から山を猿のように渡って歩く妙な早業があって、山奥の村を歩いて女を見て歩くのが人生のタノシミなんだそうですよ。