轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

08 その七 石の下

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 32,242 字 · 65 页

青空文庫

私も棟梁と名がつくからには、ちッとは手下もいるしヒマな身体じゃありませんぜ」

甚八の語気は甚だ荒かったが、須曾麻呂は言葉を濁して返答らしいものも云わない。さてはオレの癇癪が奴メにグッとこたえたらしいなと思っていると、そうではないらしく、千頭家へついてからの待遇の悪いこと。部屋は召使いどもの隣り部屋。食べる物も召使いと同様の物らしく、「法事の日は御馳走するからね」と女中がゾンザイに犬に食物を与えるようにおいて行く。酒をだせ、というと、ヘン、生意気なという顔で、それでも一本ぐらいは持ってきてくれるが、あとはてんでとりあわない。ほかに立派な部屋がいくつもあいてるようだから、こっちも招かれた法事の客、そッちへ移したらどうかと云うと、

「お前なんかと格の違う親類方がたくさん見えるんだよ。山の神のお客様だって、いつ遠方から泊りの方が見えるか知れやしない。お前さんはここでタクサンだ」

というような挨拶であった。

甚八は考えた。これはオレを怒らせようという算段かな、と。しかし、甚八の怒った結果、彼らが何かトクをするかと考えてみると、どういう手筋を考えたって奴らのトクになるような結論はでてこない。