轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひるのおつきさま

昼のお月さま

小川 未明

「せうがく三年生」1938(昭和13)年11月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,365 字 · 3 页

青空文庫

と、大きな字で書いた額がかかっていました。

「良ちゃん、もう、立ってしまったんだね。」

「せっかくきたんだから、汽車を見ていこうよ。」

二人は、線路のそばのさくにもたれて、シグナルや、石炭の山や、トロッコのある、構内の景色をながめていました。

「天に代わりて不義を討つ、忠勇無双の我が兵は……。」と、日の丸の旗を持った、子供がうたっていました。きっと、さっき立った兵士を見送った子供たちでありましょう。

ボーウと、高く汽笛の音がしました。

「貨物だ。長い貨物だなあ。」

良二は、伸びあがって、ながめていました。いくつかの箱に、日の丸の旗が立っています。

「あっ、馬が出征するんだ。」

どの箱の中にも、馬が入って、兵隊さんがついていました。

「万歳!」と、良二が、叫びました。

汽車は、駅には停車せずに、そのまま過ぎてしまいました。

秋風が吹いています。かなたの森が、黄色くなってきました。白い雲が、空を飛んでゆきます。

「お父さんは、どうしていらっしゃるだろうか。」

兄弟は、戦争にいっている、父親のことを思い出しました。

「良ちゃん、お宮へいってみない。銀杏の実が落ちているかもしれないぜ。