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さいこにほんのじょせいせいかつのこんてい
最古日本の女性生活の根柢
折口 信夫
「女性改造 第三巻第九号」1924(大正13年)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,493 字 · 19 页
新嘗の夜は、神と巫女と相共に、米の贄を喰う晩で、神事に与らぬ男や家族は、脇に出払うたのである。早稲を煮たお上り物を奉る夜だといっても、あの人の来ているのを知って、表に立たしておかれようか、という処女なる神人の心持ちを出した民謡である。後のは、亭主を外へ出してやって、女房一人、神人としての役をとり行うているこの家の戸を、つき動かすのは誰だ。さては、忍び男だな、というくらいの意味である。
神社が祭りを専門に行うところというふうになって、家々の祭りがだんだん行われなくなると、家の処女や、主婦が巫女としての為事を忘れてしまうようになる。それでも徳川の末までは、一時上などと言って、女の神人を、祭りのために、臨時に民家から択び出すような風が、方々にあったことを思えば、神来って、家々を訪問する夜には、いわゆる「女の家」が実現せられたのであった。
沖縄でも、地方地方の祭りの日に、家族は海岸などに出て、女だけが残って、神に仕える風がかなり多い。