轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

みらいをきずくちから

未来を築く力

宮本 百合子

「FEMINA」1号、1947(昭和22)年8月発行

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 682 字 · 2 页

青空文庫

女のひとというものは道理がわからないものだ、そう思われるのが常識であった時代はすぎた。夏目漱石が「吾輩は猫である」のなかで、婦人の精神の低劣さを諷刺した文章は、今日、もう日本の女性のおろかしさを語るものではなくなった。却って、漱石ほどの作家でさえも明治四十年代の日本の社会では、婦人についてこういう見解を語ったのだから、日本の封建的な習慣というものはひどいものであったと、凡ての人に考えさせる資料となった。

道理もわかり、その方法も可能性として婦人の生活に芽生えているのに、まだ何か、婦人の日々のうちには湧き立つ美しくつよい力が不足している。あとからあとからとおさえがたい力で泉がふき出て来るような創造がまだ私たちの毎日にあふれていない。それは、なぜなのだろう。

日本の女性は、余り過去に圧えられ従えさせられて来た。そのために、自分たちが現実にもっている実力に対して自信をもっていないのだと思う。可愛いいよちよち歩きの幼な児の前にしゃがんで、あとじさりしながら手をたたき、よろこびで笑いながら、マア、坊やお上手ね、そら、あんよ出来るでしょう? ここまで来てごらんなさい。