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とうようぶんかしにおけるぶっきょうのちい
東洋文化史における仏教の地位
高楠 順次郎
外務省文化事業部に於ける講演、1930(昭和5)年2月15日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 34,830 字 · 69 页
この判教ということが学問組織を完成せしめた所以である。したがって学林祖織というものが出来、各宗派でも一つの大学を持っているようになった。西洋のどんな宗旨だってこんなに各宗派にみな大学を持っているようなことはありませぬ。これを文部大臣が普通の大学と同じように見て、仏教大学じゃいかぬ、竜谷大学にしろ、曹洞宗大学ではいかぬから駒沢大学にしろというように、俗名を付けさして普通の法律大学と一緒に扱う方法を設けたのはこの美しい組織を破壊したわけであります。これは岡田文部大臣だけは分っていた。かくの如く学林というような特別な組織があって、学林組織が今日まで続いている。次には寺院組織である。これは信仰としての組織である。各宗派とも別に門戸を張っている。学問の方は宗旨にのみ依らないで、倶舎の実在教も、唯識の理想教も、華厳の汎神教も、法華の実相教も研究していくのであるが、これは学問じゃない、信仰としての方面だけが寺院組織となったのであります。
それは寺院の門末関係である。各宗派とも門末関係が出来て、それが秩序整然たる特殊の組織として残っている。これは朝鮮に行ってもないし、シナに行ってもないし、インドに行っても尚更ない。