轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かきのきのあるいえ
柿の木のある家
壺井 栄
「柿の木のある家」山の木書店、1949(昭和24)年4月20日<br>「海のたましひ」大日本雄辯會講談社、1944(昭和19)年6月14日
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 15,460 字 · 32 页
お前たちが大人になると、小さい柿も大きくなるよ。あ、そうだ、新之助にも一本、くれるか。」
おじさんは思いついたように、洋一に相談しました。
「うん、やるよ、小さい木、三本もあるんだから。」
きょうは新之助が三太郎おじさんのうちにもらわれてゆく日なのでした。ちょうど日曜日なので、そのおわかれのごちそう作りに、三太郎おばさんも朝から手つだいにきていました。新之助をやることは、あまり洋一が反対なので、とりやめていましたが、二人一度の子そだてでおかあさんのからだがだんだんやせてゆくのと、洋一が承知したのとで、急に話がもとにもどったのです。赤ん坊は何にもしらず、柿の木の下でゆりかごの中に向い合って、ねむっています。やがて目をさまして、一人は三太郎おばさんにだかれ、山羊と柿の木を一本おともにつれて、この家を出てゆくことでしょう。
山羊は、ぼくがつれていってやろう――
洋一がそんなことを考えているとき、日出海が目をさまし、急に大声で泣き出しました。すると、いつもの調子で新之助も一しょに目をさまし、大きな口をあけて、手足をばたばたさせながら泣きさけびました。
「ああ、おっぱい、いまもってくるからね。