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えどかとうきょうか

梵雲庵雑話

淡島 寒月

淡島寒月『梵雲庵雑話』。同一底本的分册已合并为一书。收入:江戸か東京か、明治十年前後、銀座は昔からハイカラな所、寺内の奇人団、亡び行く江戸趣味、土俗玩具の話、活動写真、梵雲庵漫録、諸国の玩具、我が宗教観、凧の話。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 33,841 字 · 73 页

青空文庫

凧の話

凧の話もこれまで沢山したので、別に新らしい話もないが、読む人も違おうから、考え出すままにいろいろな事を話して見よう。

凧の種類には扇、袢纏、鳶、蝉、あんどん、奴、三番叟、ぶか、烏、すが凧などがあって、主に細工物で、扇の形をしていたり、蝉の形になっていたりするものである。これらの種類のものは支那から来たもののようである。また普通の凧の絵は、達磨、月浪、童子格子、日の出に鶴、雲龍、玉取龍、鯉の滝上り、山姥に金太郎、或いは『三国志』や『水滸伝』の人物などのものがある。また字を書いたのでは、鷲、獅子、虎、龍、嵐、魚、鶴、などと大体凧の絵や字は定まっている。けれども『三国志』や『水滸伝』の人物の二人立三人立などの細かい絵になると、高く揚った場合、折角の絵も分らないから、それよりも月浪とか童子格子とか、字なら龍とか嵐などがいいようである。長崎の凧は昔葡萄牙や和蘭の船の旗を模したと見えて、今日でも信号旗のようなものが多い。

糸目のつけ方にはいろいろあって、両かしぎ、下糸目、上糸目、乳糸目、三本糸目、二本糸目、本糸目などがある。両かしぎというのは、左右へかしぐようにつける糸目で、凧の喧嘩には是非これに限る。