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あしたはメーデー
槇村浩詩集
槙村 浩
槙村浩『槇村浩詩集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:明日はメーデー、小熊秀雄と藤原運、森山啓に、ダッタン海峡、大江満雄に、人民詩人への戯詩、毛利孟夫に、餅の歌、誤って健康を伝えられた同志たちに、異郷なる中国の詩人たちに、京都帝国大学(十四行詩)、獄中のコンミューンの戦士の詩を憶って、詩諷、獄内にてドイツの同志を思う歌、青春、同志下司順吉、野兎の歌、同志古味峯次郎、シュレジェンの織工によせて、田木繁に。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,095 字 · 51 页
野兎の歌
(ふん、芸術家ってものは、獄中ですらきれ/″\ながら守りたてゝいる組織を、あまり勝手に外で、解散しすぎるぢゃないか。そんな組織なら連袂脱盟して政治専一にしろよ。――と言った別れしなの獄内の同志の言葉を僕はなだめかねた。)
ある特殊の野兎たちは
集まり、手分けし
野兎たちを組織し
できるだけ多くの同僚を野兎にしようとする
彼等は前足の陰のみづかきみたいなもので
まじめに何かしきりに、書いては消し、消しては書きする
野兎は芸術をもっている!
野兎は火のもえた、炉ばたと野兎の畠を荒らす、黒い頬冠りをした猟師たちに宣戦した
野兎は猟師のように、山刀と鉄砲を持ち、猟師のように整然たる隊伍をもちたいと思った
だが、野兎は束にしてひっくゝられ、猟師の四角や六角の穴倉にひったてられた
穴倉の野兎は
手錠をはめられたみづかきの先をびく/\ひきつらせながら彼等の詩を歌いつゞけた
残されたすみかの野兎は
ちらばった部署の陰で、彼等のみづかきをあげて
陰から猟師にはいちゃいした
野兎のあるものは
みづかきを不自由にされていることは、生活を不自由にされていることよりも辛いと思った
野兎はみづかきを持つことが、野兎の種の特徴としてあるまじきことを宣言し