轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

橘外男『橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:ウニデス潮流の彼方、グリュックスブルグ王室異聞、ナリン殿下への回想。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 247,361 字 · 483 页

青空文庫

評定区々な我々の肩を叩いて、「贅沢言うなよ、罰当りどもめ!」と水雷長のスティンゲル大尉が嘆笑した。満面に麦酒の酔いを発して、かなりに、もういい機嫌であった。「敵国の領土であろうがなかろうが、命拾いして上陸さえできたら、文句ありゃせん。贅沢言ったら、蜃気楼みたいに消えてしまうぞ!」

なるほど、スティンゲル大尉の言草ではなかったが、万死に一生を得てしかも陸地を眼前に眺めている以上、敵国の領土であろうがなかろうが、これが上陸せずにいられるものか! というのが我々の偽らざる気持であった。ともかく上陸早々襲撃せられるまでも何はともあれ、岸へ着き次第すぐに上陸してみようではないか! ということにたちまち評議は一決したのであった。が、しかし、戦争中ではあり、もし万一敵襲を受けた場合を考慮して、いつ何時でも応戦のできるよう艦には必要な砲員を留めて、砲はすべて陸上に向けて照準しておくことにしたのであった。

島はいよいよ眼前に近付いてきた。もはや望遠鏡の力を借りずとも、肉眼でハッキリと島の様子が見えるようになってきた。が見れば見るほど、あまりにも美しい穏やかな景色に胸を躍らせつつも、我々は測鉛線を入れて、水深を測りつつ、徐々にこの未知の港へと艦を進めていったのであったが、驚いたことには、どのくらい深さがあるのか、ほとんど測り