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さつじんきょうのはなし
殺人狂の話
浜尾 四郎
(欧米犯罪実話)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,549 字 · 21 页
それからもっと細かくきざんで、ストーブで燃してしまうつもりだったのです。この仕事を私は便所の手洗の所ではじめました」
この自白は全部が事実とは思われない。何故ならば、発見された肉片は全部をよせてもまだ、小児の身体を完成しなかったから。即ち四つのある特殊の器官がとうとう見出せなかったのである。
九月八日、プラースラロケットでこの若者は死刑を執行された。
彼も殺人狂の一人である。而も法律上の責任は負うべしと認められたわけである。
三、ソレイラン事件
ソレイランの事件もメネルーの事件と殆ど同じようであるが、此の事件の主人公は、仏国大統領の特別な仁慈により死刑を免れる事が出来たが、此の特別な仁慈は、輿論の反対を非常に惹起して大統領ファリエールは大に人気を失うに至った。
一九〇七年一月三十一日リュー・サンモール七六番地に住んでいたエルベルディング夫人は、アルベール・ソレイランという二十六歳になる男と往来で偶然に出会った。此のソレイランという男は相当に有福な家の息子で、エルベルディングはそこの家に家政婦としてつかわれていた事があったのだった。
「私の妻がバタクランのコンセールに行くのですが如何です。