轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

えんぎしどうろんそうあん

演技指導論草案

伊丹 万作

「映画演出学読本」1940(昭和15)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,562 字 · 27 页

青空文庫

かかる無教養ながさつさはおそらく畳というものの意味を知らない西洋人技師の所業を無反省にまねたことから始まったのだろうと思われるが、一度しみ込んだ悪風は容易に除かれないものである。

○俳優は実生活では軽い化粧カバンさえ持つのをいやがって弟子と称するものに持たせるくせに演技中には絶えず何かを持ちたがる。

しかし彼らの望みに任せてむやみに物を持たせてはいけない。芝居が下品になる。

○俳優は常に手を内懐かポケットの中へ隠したがる。ある俳優のごときは娘の結婚式の来客を迎える紳士の役を、両手をズボンのかくしへ突込んだままで押し通したのを私は見て人ごとながら冷汗を流した。

彼らの手をかくしから引っぱり出せ。でないと折目正しい演技はなくなって、すべてが猿芝居になってしまう。

○俳優のしゃべるせりふが不自然に聞えるとき、そしてその原因がはっきりつかめない時は、ためしにもっと声の調子を下げさせてみるがよい。それでもまだ不自然な場合は、さらにもっと調子を下げさせる。こうすれば大概それで自然になるものである。

一般に、こうして得たせりふの調子がその人の持ちまえの会話の声の高さであり、せりふが不自然に聞える場合のほとんど九十パーセントまでは持ちまえの声より調子を張っているためだといっていい。