轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
江戸川乱歩『灰色の巨人/魔法博士』。同一底本的分册已合并为一书。收入:灰色の巨人、魔法博士。
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 页
」
さすがの名探偵、明智小五郎も、この失策には、ただ、わびるほかはないのでした。
さて、そのあくる日、園井さんは、差出人の書いてない一通の手紙を、うけとりました。封をきって読んでみると、そこには、つぎのような、おそろしい文句がしるしてありました。
「にじの宝冠」はたしかにお返しした。そのかわりに、正一君を、しばらくあずかっておく。けっして、いたいめや、ひもじいおもいは、させないから、あんしんするがいい。なぜといって、正一君は、だいじな人じちだからね。といういみは、おれはまだ「にじの宝冠」を、あきらめていないということだ。あくまで宝冠がほしいのだ。そして、おれの美術館にかざりたいのだ。
だから、正一君は、「にじの宝冠」と、ひきかえでなければ、返さない。きみもこどもをひとりなくすよりは、宝冠をわたす気になるだろう。
きたる十一日、午後八時、きみは宝冠を持って、きみのうちを出る。そして東の方へ百メートルほどいくと、一台の自動車が待っている。きみが近づくと、ヘッドライトを、パッパッとつけたり、けしたりする。それがおれの自動車だと思え。運転手がドアをひらくから、きみはすぐにのればよろしい。