轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
江戸川乱歩『灰色の巨人/魔法博士』。同一底本的分册已合并为一书。收入:灰色の巨人、魔法博士。
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 页
魔法博士
動く映画館
動く映画館
ある夕がた、渋谷区のやしき町を、ふたりの少年が歩いていました。もとボクサーのおとうさんをもつ井上一郎君と、すこしおくびょうだけれども、あいきょうものの野呂一平君です。ふたりとも、小林芳雄少年を団長とする少年探偵団の団員なのです。
ふたりは小学校の六年生ですが、井上君はクラスでも、いちばんからだが大きく力も強いうえに、ときどき、おとうさんにボクシングをならっているので、だれにも負けません。野呂君は井上君にくらべると、ぐっとからだが小さく、なかなかチャメスケです。ノロちゃんというあだなでとおっています。そういうふうに、からだのかっこうも、性質もちがっていますけれども、ふたりは大のなかよしでした。
「おやっ、あれ、なんだろう。へんな紙しばいだねえ。」
ノロちゃんが、町のむこうの方に、おおぜいの子どもが集まっているのを、ゆびさしていいました。
「うん、へんだね。紙しばいじゃないよ。自転車でなくて、自動車がとまっているもの。いってみよう。」
ふたりが、その方へ近づいていきますと、だんだんようすがわかってきました。
それはオート三輪を、小型自動車のように作りかえたもので、その自動車のうしろの上のところに、板で四角にかこったものが出っぱっていて、そのおくに、二十インチのテレビぐらいの大きさの白いスクリーンに、