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ねころくだい

猫六題

寺田 寅彦

「東京朝日新聞」1908(明治41)年9月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,284 字 · 3 页

青空文庫

猫の保護色

猫の智慧

その後静電気の実験に猫の皮は附き物となったのである。

猫の保護色

猫の中に眼瞼の上の処だけ色がついて、眠っている時でもちょっと眼を明いているように見えるものがある。ある人はこれを一種の保護色の例であると論じている。

猫の智慧

ある人の飼猫は主人の居室で椅子の上に登って呼鈴のボタンを押しボーイを呼出す癖があった。またある猫は料理番が台所で居眠りをして火事を起しかけたのを主人に急報した。それから夜しめ出しをくった時入口の戸をコツコツ叩く猫もある。また子を生むといつでもその子を取り上げられるので色々隠し場所を変えた末に、とうとう主人の書斎の書棚の奥に隠した猫もある。

(明治四十一年九月一日『東京朝日新聞』)