轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

06 一九三九年(昭和十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页

青空文庫

この十年ばかりの間のいろいろなことが、複雑にたたまって来ているのであるし、又相互的な責任もあり、第三者として何も云えないところもあるけれども、何か苦しくて。徳さんの苦しさもわかり、歌子さんがそういう本質的退陣を決心したのもいい気でやっているのではなかろうし。小説をかくのだそうです。

どっちがどうと云えないと思います、徳さんの考えかた、やりかたにしろ。近々出かける前には、あなたのお体さえよければ一度お会いしたいとのことでした。家庭のことは、私だけの知っていることとなって居りますから、どうぞそのおつもりで。今日の大陸が吸収する人々の生活、その道、その色彩ということを、おのずから考えました。やつれていました。仕事がつまっていたけれどもあり合わせで夕飯をあげました。それから仕事にとりかかり五枚半かいて、床に入り。(十一時)様々の感想がたたまって居りましたからやや眠りつき難かったが、よく眠りました。

けさ六時に目をさまして戸をあけたら、朝日が若葉にさしていたのでうれしい気がしました。私の方が早くおきたのでおひささんキョロキョロしてあわてました。庭の土にじかにうつしたアカシヤの実生の芽がこの頃めだって大きくなりました、萩もどうやらいい勢。