轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

10 一九四三年(昭和十八年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页

青空文庫

しかしブランカとしてはロボーの堂々ぶりを知っておいて頂く方が話がしやすくて。ですから第一巻は、どうぞどうぞ、というわけだったのです。ブランカはいろいろに唸ったり、いたくなくかみついたり、ロボーの足もとにころがったり、すごすごと尻尾を垂れたりするのですから、ロボーのあの立ち姿は是非おなじみになって頂かなくてはならないものでした。

病気をすると国男さんもいろいろとよみます。シートンを全部病院でよんで、ストレチイの『ヴィクトーリア女皇伝』をすっかりよんで、今ヘディンの『馬仲英の逃亡』をよんでいます。筑摩で『彷徨える湖(ロブ湖)の話』(ヘディン)をくれて、それをかしたら冒頭が馬にヘディンが幽閉されたのが終ったところから始っています(一九三四)。それで、前半にあたるのをかしたわけ。ストレーチイのヴィクトリアは同じ平凡な女性の一生をかき乍らも、時代も人物もちがうせいかツワイクのマリー・アントワネットとは全くちがい、平板です。偉大な時代というのでなく、イギリスの凡俗な興隆とヴィクトリアの凡俗さが、どう一致していたかというところが面白いのでしょうし、文学でいうヴィクトリアン・エージか、テニソンを親方としてアカデミーが下らなくなった意味もうなずけました。