轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

10 一九四三年(昭和十八年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页

青空文庫

トルストイの方がわかりやすいということもよくわかりますね。バルザック、スタンダールというような作家はナポレオン時代以後が新たな形で経験される時、文学の世界で大いに学ばしめるところをもつ作家ですね。ドイツ文化史において宗教改革以後の時代、フランス文化においてブリューメル以後は近代を理解する上の重大な鍵でしょう。

この間も書いたように普通の文化史はルネッサンスの起首をよく描くけれども、その後につづく反動の時代の意義について十分知らせないのは何故でしょう。歴史のつかみ方の形式的なせいね。すべて一つの大きい必然の動きが、その動きそのものの裡にリアクションをふくんでいるということ、それをどう力学として処理し得たかということは興味つきぬところであり、人生のキイ・ノートのようです。

わたしなどには、まだまだ迚も端倪すべからず、のテーマですが。何故なら形式的な論理に立つ歴史の描写は、いつも等しい価値や力のように反動の発生を描いて居りますから。反動そのものが、又統一された方向への刺衝となる力をふくんでいるその生きた関係はなかなか描かないから。たとえば旧教に対する新教というものの関係は、謂わば或る力学の基礎方程式の運算を学ばせるものとしてもっと近く学ぶべきですね。