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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

01 一九三四年(昭和九年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,990 字 · 30 页

青空文庫

一八六八年―一九三六年。建築家。

[自注5]籍のこと――百合子入籍の件、顕治と百合子は一九三二年二月本郷駒込動坂町に新居をもった。一ヵ月あまりののち、プロレタリア文化団体に対する全面的弾圧がはじまって、四月七日、顕治は非合法生活に入り、百合子は検挙された。そういう事情のために百合子の入籍手続がおくれていた。

[自注6]壺井さん、栄さん――壺井栄。

[自注7]島田の父上――顕治の実父、宮本捨吉。一八七三年―一九三八年。山口県熊毛郡島田村居住。

[自注8]島田の母様――顕治の実母、美代。

[自注9]スエ子――百合子の妹。

[自注10]山田のおばあちゃん――顕治の下宿の女主人。

[自注11]達治さん――顕治の長弟。顕治に代って家事経営の中心になっていた。一九四五年八月六日広島の原爆当日、三度目の応召で入隊中行方不明となった。同年十二月死去の公報によって葬儀を営んだ。十月十日に網走刑務所から解放されて十二年ぶりで東京にかえった顕治と百合子が式に列した。

[自注12]国男夫婦――百合子の弟夫婦。

[自注13]林町の母――百合子の実母。葭江。一八七六年―一九三四年。

[自注14]淀橋――淀橋警察署。