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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
「講談倶楽部 第一巻第八号~第二巻第三号」1949(昭和24)年8月1日~1950(昭和25)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,446 字 · 155 页
夜になると、一族郎党、神様をまもって、再びトラックに分乗し、神殿に定められた寮へ落ちつく。三羽烏もここへ泊められて、自宅へ帰してもらえない。
その翌日から、各新聞の賑やかなこと。妙光様と天草商事で持ちきりだ。そのくせ、マニ教の神殿は、信徒以外に侵入を許さないから、借金とりの苦心も実を結ばない。
こうして神様の陰にかくれて、天草次郎はユックリと起死回生の策をあみだすツモリであったが、碁や相撲のように個人の天分だけで復活できる世界とちがって、実業界はセチ辛く、天分通りにいかないものだ。
第一、マニ教の一日のカカリだけでも大変だった。彼らは時を得たりと存分にハデにやりだしたからである。
その十八 巷談社創立メデタシ/\のこと
それから三週間とたたない時だった。妙光様の謎が世人の心に益々深まっている時期である。
「巷談」という雑誌が創刊され、再版三版と重ね、五十万、イヤ、七八十万、なんの、百万は売り切ったろうという大変な評判であった。エロ雑誌ではないのである。
もっとも、清楚な美をしたたるばかりにたたえたお嬢さんの写真がのッかっている。この美人が大の曲者で、百枚にわたってマニ教潜入記を執筆している。