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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
「講談倶楽部 第一巻第八号~第二巻第三号」1949(昭和24)年8月1日~1950(昭和25)年3月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,446 字 · 155 页
どうしても、こっちが敵を追いこさなければならないからである。おまけに、自分の後から走ってくる奴もある。ハサミウチではゼヒもない。門に立ちはだかる白衣の人垣を泣きほろめいて掻きわけるところを、ムンズと襟クビつかまえられ、腕をとられ、イケドリになってしまった。
「助けてくれーエ、オーイ。ヒッヒッヒ」
泣いたって仕様がない。敵は総大将をイケドリにしたと思っているからひとまず安心して、正宗菊松を手とり足とり引きずりこんで、門を閉してしまった。白河半平はエヘラ/\とそれを見送っている。まさしく知らぬ顔の半兵衛であった。
「わるく思うなよ。あとで月給あげてやらア」
半平は閉じられた門に向って、チュッとキッスをなげてやった。
一同は任務を果して大満足。明暗荘でひと風呂あびて、昼酒の乾杯である。
「正宗の奴、ないていたぜ。オケラみたいな手つきで、人垣をわけて出ようたって、ムリだよ、なア。頭で突きとばして出りゃ良かったのさ。なんべん泣いたか知れないねえ。ヒイヒイヒイなんて、むせび泣いていやがんだもの。泣いたり、オネショもたれたり、ずいぶん水気の多いジイサンなんだね」
「アア、まずまず、オレの仕事はすみました。