轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
げんだいにほんのしそうたいりつ
現代日本の思想対立
戸坂 潤
「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页
もっと徹底的な科学的対策を講じなければ、いつになっても世界の大勢を支配するような研究がなされないだろう。理研や大資本ブロックの会社などにある研究所は、生産がともなうから、かなり楽だろうが、資本の豊かでない研究所や学校の研究室などでは大研究など夢だ。いくらこの国が英国や米国の富には比較にならないにしても、もっと科学的対策なり、科学政策をやったなら、なんとかなろうじゃないか。果していま、国の予算なり、財界の資本が正しい科学的国策で活用されているかどうか、そこに問題がある。もし、この国の科学界が金が少ないのでどうにも動きがとれないのなら、勿論、科学者の切磋琢磨や一意専心の努力も必要には違いない。科学者の猛省もいい。だが当局者の猛省も亦、要請されるべきだろう。だから科学者は、小倉博士が云う「自然科学者の任務」には、勿論反省するがいいが、一方当局者は、田辺博士の「科学政策の矛盾」に反省すべきだ。
なにはともあれ、先進諸国がすでにファッショの嵐にまきこまれ、科学の国際性さえ否定されようとするのだ。だから近時、この国で科学的精神の高揚が叫ばれているのもうなずけるし、田辺、小倉の両氏の正論が問題になるのも、いまの現実であってみれば当然なことだ。