轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

だから官僚的に之を改組することは決して夫程困難なことではなかった。院展其の他を含んで拡大された新帝展を承認しない限り、日本画家は日本画の有力な展覧市場から閉め出されることになるし、又逆にここで会員や推薦や参与の位いにありつけば、少なくとも「一等画家」乃至「二等画家」として画商の間に通用することになる。

不平は画家のこの官許検定制度を承認した上での不平でしかあり得ない。――新帝国美術院が官許の単一的美術団体となったことは、それだけ取って見ればただの官僚化に過ぎないとも考えられるかも知れないが、併しそれが丁度汽船の運転士や飛行士のように、一等二等と区別をつけられることによって、云うまでもなくそこに美術そのものの評価と社会的通用とに対する統制が働き出す。この点文芸懇話会も之と少しも変らないのである。

例えば文芸懇話会が、横光利一や室生犀星の代りに、島木健作にでも文芸賞を与えたとしたらどういうことになるか。仮に島木が今よりも遙かに尤もらしい社会的地位にでも登っていたとしても、そういうことは想像も出来ないことだろう。この文芸懇話会が如何に尤もな穏和な形をもって而も有効な文芸統制機関であるかは、世間の云う通りでもあるし、又ここからも判ることだ。