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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

これはその模範を財団法人金※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)学院日本農士学校に見出したもので、一つの新しい封建主義(!)を建設することを理想とする。金※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)学院の主は安岡正篤氏で、氏の思想を中心として国維会が出来ており、時の後藤農相(後の内相)自身がこの会員の一人だというのだが、蓑田胸喜氏なる人物が安岡批判をやったために、この国維会は解散になったとかいうのである。だがこの農村道場はそんなことに関係なくドシドシ民間に浸潤して行くらしい。

又例えば、播磨造船所長が平沼男や荒木大将や加藤寛治大将等と一緒になって二年間の制度の寺子屋を初め、これで文部省式な画一教育と知識教育とを打破しようという。

司法省関係では皆川治広氏(当時司法次官)の大孝塾が出来上り、これも道場を設けて左翼党士に金をやって忠孝の研究をさせ、以て転向を確保し宣伝しようとしている。之などは最も明らかに文部省の日本精神文化研究所に対する不信を表明するものでなくてはなるまい。

こうやって教育の大勢は「学校」や「大学」を去って「塾」や「道場」や「寺子屋」