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ことのそらね

琴のそら音

夏目 漱石

一个刚毕业的上班族抱怨忙到快崩溃,却发现朋友居然悠闲地研究幽灵书?这种从容让人又羡慕又恼火,但背后的秘密或许更让人好奇!

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,985 字 · 42 页

青空文庫

「あんまり短かかあないか」

「近頃はみんなこのくらいです。揉み上げの長いのはにやけてておかしいもんです。――なあに、みんな神経さ。自分の心に恐いと思うから自然幽霊だって増長して出たくならあね」と刃についた毛を人さし指と拇指で拭いながらまた源さんに話しかける。

「全く神経だ」と源さんが山桜の煙を口から吹き出しながら賛成する。

「神経って者は源さんどこにあるんだろう」と由公はランプのホヤを拭きながら真面目に質問する。

「神経か、神経は御めえ方々にあらあな」と源さんの答弁は少々漠然としている。

白暖簾の懸った座敷の入口に腰を掛けて、さっきから手垢のついた薄っぺらな本を見ていた松さんが急に大きな声を出して面白い事がかいてあらあ、よっぽど面白いと一人で笑い出す。

「何だい小説か、食道楽じゃねえか」と源さんが聞くと松さんはそうよそうかも知れねえと上表紙を見る。標題には浮世心理講義録有耶無耶道人著とかいてある。

「何だか長い名だ、とにかく食道楽じゃねえ。鎌さん一体これゃ何の本だい」と余の耳に髪剃を入れてぐるぐる廻転させている職人に聞く。

「何だか、訳の分らないような、とぼけた事が書いてある本だがね」