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はつめいこぞう
発明小僧
海野 十三
「モダン日本」1934(昭和9)年1月~6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,684 字 · 20 页
つくが故に、痒さあまりて遂に月賦の催促などして居られなくなるを以て、そこを覘ってこっちは雲を霞と遁走するのである。
家ダニは一名エロ虫と称せられ、身体の軟部を好みて喰いつくを以て、ところによりては痒み甚だしきあまり厖大に発熱腫脹(?)し、数時間なおらぬものなるを以て、そこを考えて、一種の若返り法として用いるもよろしく、健康なるものには一層健康さを加えしめ、和合の実をあげるによろし。
(本器の売価は一個金十五円也とし、その半分は国家へ税金として納付させる。詰め換え用家ダニ十匹筒入十銭、五十匹筒入四十銭、百匹七十銭。なお徳用缶千匹入、二千匹入などを作る。)
切符を折らせない方式
本方式は折ってはならない切符を折るときは、切符内より鼬の最後屁の如き悪臭ある粘液を排泄し、指などに附着するときは約一週間後にあらざれば、悪臭が脱けないように製作し、よって切符を折らせない方式である。
これは某市電の某車掌君の発明にかかるものである。およそ人間というものは、しつけの悪いもので、電車に乗って金と引換えに切符や乗車券を渡して置くと、「折らないで下さい」と再三注意を与えて置くにも係らず、下車のときにはクルクルと巻物のように捲いてしまう者あり、或いはもうこれ以上折れないというほど小さく折り畳みて鼻糞大にしてしまうものあり、そのため