轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
「白髪小僧」誠文堂、1922(大正11)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,770 字 · 194 页
そうして又あのお話を聞けば何故そんな災いがふりかかるのか――そして青眼はどうしてそれを知っているのであろうか。藍丸王がもし当り前の人間ならば、こんないろいろの疑いを起して青眼にその仔細を尋ねるであろう。ところが藍丸王は旧来の白髪小僧の通り白痴で呑気でだんまりであった。第一今の身の上と最前までの身の上とはどっちが本当なのか嘘なのか、それすら全く気にかけなかった。その上に自分が白髪小僧であった事なぞは疾くの昔に忘れてしまっている。そして只眼を丸く大きくパチパチさせながら頭を今一度軽く左右に振った切りであった。
青眼は、いよいよ王があの夢を見ていないのだと思うと、急に安心したらしく、ほっと嬉しそうな溜め息をした。そして又恭しく長いお辞儀をしながら――
「王様。私はこのように安堵致した事は御座いませぬ。夜分にお邪魔を致しましていろいろ失礼な事を申し上げた段は、幾重にも御許し下さいまし。最早夜が明けて参りました。小供達を喚んで朝のお支度を致させましょう」
と云った。
老人が又改めて長い最敬礼をして退くと、入れ交って空色の着物を来た最前の小供等が六人、今度は手に手に種々な化粧の道具を捧げながら行列を立てて這入って来て、藍丸王に朝の身支度をさせた。