轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

むじゅんのいちけいたいとしてのしょぶんかそしき

矛盾の一形態としての諸文化組織

宮本 百合子

「三田新聞」1937(昭和12)年8月5日号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,718 字 · 6 页

青空文庫

の客観的本質は、偽善なく現実社会の曝露を敢てしようとする十九世紀の思想に抗して、日本的な旧套を墨守しようとした政府の反動政策であったことは瞭然としている。ただ、その頃の文芸委員たちは、自身の社会意識の裡に政治性が幼稚であったために、政府の方針を主として道徳的な面の問題としてめいめいの感情へうけとっていたのであった。

後藤末雄氏が『日本評論』に書いていられる論文「帝国芸術院を審議す」の文章をかりて云えば「爾来、星霜二十余年」今度社会正義に基くことをモットーとする近衛内閣によって、従来の「蚊文士」が「殿上人」となることとなった。「かかる官府の豹変は平安盛時への復帰とも解釈されるし、また政府の思想的一角が今日、俄かに欧化した」とも云い得るかのようであるが、実際には帝国芸術院が出来ると一緒に忽ち養老院、廃兵院という下馬評が常識のために根をすえてしまった。「新日本文化の会」が出来た。「中央文化連盟」が出来た。そういう記事報道を読む一般人の表情には、無関心か軽蔑か憎悪かが、一種の苦笑と共に浮んでいるのは何故なのであろうか。

今日の文明国同士のつき合いでその国の文化水準や芸術の成果はそれぞれ意味ふかい影響を与えあっている。