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すなあそびばからのどうし

砂遊場からの同志

宮本 百合子

――ソヴェト同盟の共学について――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,296 字 · 15 页

青空文庫

四十人の生徒が二年後はトラクター技師として働くために勉強中だが、なかに八人、女生徒がいる。みんな金属工場から志願し、選抜されて来ている連中だ。大柄な、頼もしい婦人青年同盟員たちだ。

寄宿舎を、やはり女で、政治的活動をやっている同志に案内されて見学したとき彼女は、或ひとつのドアを外からコツコツと叩いた。内から元気な若い女の声が答えた。

「おあけなさい!」

「今日は! 日本から来た作家に、われわれの生活ぶりを見せてあげようと思ってね」

「ようこそ!……どうです? なかなかいいでしょう?」

ひろい一室に二つキチンと片づいた寝台がある。本棚がある。小ぢんまりした化粧台がある。壁にクルプスカヤとレーニンの肖像画がはってある。

「わたし共のところはまだ女の学生がすくないんです。だから今のところ、あっちや、こっちに、こうして室をもっているのです」

ソヴェト同盟では、ピオニェールの野営、林間学校から、専門学校、大学まで寄宿舎は男女共同だ。

数が半々だと、女生徒は階下、男生徒は二階という工合に、分れて寝室をもっている。食堂、勉強室、クラブ室などは勿論共通だ。

学校ばかりか、すべての勤労者が、年に一ヵ月ずつ有給休暇をとって休みに行く「休みの家」