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すなあそびばからのどうし
砂遊場からの同志
宮本 百合子
――ソヴェト同盟の共学について――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,296 字 · 15 页
並木道がひろくなって、片隅に子供たちの橇遊び場が出来ているようなところへ来かかろうものなら、子供等がおふくろや父親を素通りはさせない。親は押し役だ。子供たちは歓声をあげ、アーク燈と凍った雪の上で仔熊のようにころがりまわる。親たちは、小脇に勤め先からもってかえった書類入鞄をはさみながら、やっぱり同じように陽気な顔つきで立って、お伴をつとめている。――
これこそ、独特なソヴェト同盟風景だ。親子は托児所からの帰りなのだ。
産業別労働組合が共同資本で建てている新しい共同住宅には、きっとその第一階に托児所がある。けれども元からある家のどれにも托児所が附属しているとはきまっていないから、工場へつとめる夫婦は小さい子を工場の托児所へ、役所勤めの男女は区の托児所へ、いずれも朝勤めに出しなに、抱いたり手をひいたりして連れて行く。
八時間働いて退けしなに親たちは托児所へより、それからめいめいの坊やと帰途を充分楽しみながら家へかえってさて夕飯ということになっているのだ。
話の例としてひとつ「赤い糸紡織工場」の托児所をのぞいて見よう。(ここには七百人からの婦人労働者がいる。