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かみサマをうんだひとびと
神サマを生んだ人々
「キング 第二九巻第一一号」1953(昭和28)年9月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,108 字 · 27 页
「私が一肌ぬぐことはないよ。君の商才をもってヌカリなくやりたまえ」
「商才たって、商売チガイじゃ手も足もでやしませんよ。先生の肩書と名望をもって、彼女を神サマに祭りあげて下さるなら、私も彼女をお貸し致しましょう」
「私が君の彼女を借りて女教祖をつくる必要などあるものか。君がお困りの様子だから智恵を貸してあげただけだが、それが不服なら、彼女をつれて帰っていただこう」
「そんなことを云わずに、彼女をどこかへ入院させて下さいな。それがメンドーだから、そんないいカゲンなことを仰有るのでしょう」
「君たちのメンドーをみてあげる義務はないのでね。とっとと帰ってくれたまえ」
隣のレントゲン室へ彼女を閉じこめて見張りしながらこの話をきいていた日野クンがそのとき口をはさんだ。
「チョイト。安福軒さん」
「アレ。ナレナレしいね、この人は」
「彼女をボクに貸して下さるなら、ボクが入院の手数や費用をはぶいてあげますけど」
「オヤ、面白いことを云いますね。後の始末を私に押しつけないという証文をいれさえすれば、話をきかないこともありませんよ。失礼ですが、あなた、貯金はいくらお持ちですか」
「これは恐れ入ります。