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「ねぎさまみやた」そうさくメモ
「禰宜様宮田」創作メモ
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,713 字 · 14 页
けれども、それを発表することは、絶対に自分自身に禁じる。何故ならば、やがてもう一二年も立つと、今までの多くと同様ふまれるべきものとなってしまうことが、自分に分って居るからである。
自分の足の下にふまえるには残しい尊さが彼の中にはある。
其故自分は、彼に対して友達であろうと努めるのである。
それがいいのだ。彼と面を合わせて居るとき、自分はどの位、落付いて居られるかと云うことを考えると、自分だけの裡に感じて居る苦痛などは、要するに自分自身の生長の力と異わない。ジイッとして、ジリジリと行くのだ。そこに道がある。光明がある。私自身のほんとうの生が輝く。
○真に自分と合一致し得た者を得たと云う点に於て、自分は、罪と罰の、ロージャを羨む。
○自分は多くのものを愛して居る。が恋は出来ない。私の道徳的な考えを滅茶滅茶にする丈、強い力はどこにも見つかりそうにもない。それは、自分の恋せない心持の理由を知って居ることは賢いことである。たしかに賢い。が、うれしくはない。否寧ろ、哀れむべきとも云える。人生! 人生?
○イベットを読み、死の如く強しを読む。二者の間のまるで違った感じは、単に訳者の相違からのみ起って来て居るのでないことは、よく分って居る。